子連れイタリアレンタカードライブ vol.16
2015.08.08
Matera – alberbello 70km (1h)
マテーラからのどかな南イタリアのドライブ。車はそれほど多くない。広めの一般道を走ってアルベロベッロへ。
アルベロベッロに近づくと、あるある、とんがり屋根のトゥルリ。オーリブや何かの畑の陰から突然現れる、とんがり屋根。これくらいで感激していては、甘いのだけど。それでも嬉しくなる。それにしても、家も倉庫もみんなとんがり屋根、トゥルリ。
アルベロベッロの市街地に入ると、車も多くなり賑やか。それにしてもアルベロベッロの市街地はごくごく普通の建物がほとんどで、とんがり屋根のトゥルリが見当たらない。
今夜のお宿はトゥルリ。ナビに沿って向かう道は、細い路地。おまけににあちらこちらに曲がるので、道を1つ間違えると、宿から遠ざかってしまう。慎重に、慎重に。
表通りの建物はごく普通の低いビル。でも、路地に入ると・・・・ところどころにとんがり屋根のおうち、トゥルリ。期待できそう♥
18:40 目的地まで数十メートル角まで来ると、どうやらお宿のオーナーらしき女性が2人。やっぱりそうだ。車を誘導してくれて、駐車して降りる。「ボナセーラ!」とご挨拶。お母さんと高校生の娘さん、それにおばあちゃんもいる。英語が話せるのは、この娘さんだけで、根っからのイタリア語。
部屋の中を案内してくれる。入り口にはビーズののれんが掛かっていて、暖簾をくぐると、すぐにダイニング&リビング。ちょっと細長くて10畳程。ソファベッドにダイニングテーブル、キッチンに冷蔵庫が整然と配置されている。そして、ダイニング&リビングの天井を見上げると、とんがり屋根の真下。隣の部屋は7~8畳程のベッドルーム。キングサイズのベッドとワードローブがある。そして天井は、この部屋もとんがり屋根の真下。4.5畳程の狭めのバスルームもとんがり屋根。つまり、各部屋毎にとんがり屋根がついているって事だ!1軒にとんがり屋根が部屋の数だけある。まるでとんがりコーンがならんでいるみたい(笑)
ソファベッドの作り方と洗濯機の使い方は必須。なんせ、大人だけでも洗濯は悩みの種なのに、子どもが3人ともなれば洗濯の悩みは大きな種になる。洗濯が出来る、ダーリンが許してくれそうな宿探しはなかなか苦戦。雰囲気を選ばなければ、洗濯機を備えている宿も少しはあるけれど、少しはオシャレな雰囲気を求めると、洗濯機付きの宿はかなり限られてくる。そんな中、アルベロベッロのトゥルリに泊まれるだけでも貴重な体験なのに、洗濯機まで着いているなんてこんなうれしいことはない。
見た目は縦型洗濯機。たいていドラムタイプが多い中で縦型は珍しい。そして、蓋を開けてみるーーーーーーーーーーーーーーーーー
え~~~!!!!びっくり!!中はドラムタイプのよう。言葉で表現するのは難しい。(写真を撮らなかった事に後悔…)蓋を開けると、いつもの丸いステンレスが、日本の物と逆についている。つまり、日本の縦型洗濯機は上から見るとステンレスが円になっているけど、このイタリアのアルベロベッロの縦型洗濯機は横から見たら(横からは見れないけど)ステンレスが円になっているのだ。そして、丸いステンレスの側面の一部が上部に来ると、パッカと開いて筒の中に洗濯物を入れる仕組み。この洗濯機にはびっくり。表示もイタリア語なので、ひとまず、標準タイプの洗濯方法の説明を聞く。説明を受けておいてよかったぁ。
今夜のディナーは近くにある、オーナー知り合いのリストランテを予約してくれた。おすすめらしい。そして明日のチェックアウトの時間を約束して、今日はここでさよなら。それでもかれこれ、30分も話をしていた。
早速洗濯をしよう!洗濯機に入れて、なかなか蓋が閉まらない。無理やり閉める。すると、今度は動かない!蓋を開けようとすると、開かない!無理に蓋を閉めたのがいけなかったらしい…どうしたら動くんだ!蓋が開くんだ???悩みに、洗濯機と闘って、ようやく蓋が開いてくれた。今度は慎重に蓋をして、スイッチオン。でもこの洗濯機、中はドラムタイプのようだけど、乾燥機能はついていないらしい…食事が終わって帰って来たら、洗濯物を干さなくては。
20:00 シャワーを浴びて、さっぱりしたところで、紹介してくれたリストランテへ。歩いて数分。表通りを挟んで路地に入ってすぐ。入り口に旗が並べれており、メニューの写真も飾られている。
中に入るとまずは厨房があり、その前を通って奥のダイニングへ。ダイニングはテラスになっている。雰囲気も抜群。案内されたテーブルに着く。あれ、隣もアジア系のカップル。ちらりとテーブルの上に置かれたガイドブックを見てみるとーーーーー「テキユの歩き方」!お~日本人ではないか!こんなイタリアの、アルベロベッロのしかも観光地から離れているリストランテで!「こんばんわ」と話しかけてみると、とても気さくな新婚カップル。新婚旅行でツアーでイタリアを周っているらしい。お決まりの「どこから来たんですか」と尋ねると我らの住んでいる県のお隣だ。しかも、話をしていると「あ、よくあのイオンモールには行くんですよ。」って!日本から離れて、イタリアの大都市ではない、南イタリアのアルベロベッロ。しかも観光スポットから離れたリストランテで!あ~世界は狭い!
話も盛り上がっている中で料理が運ばれてきた。おすすめのアンティパストの盛り合わせ。盛り合わせと言うより、アンティパスト皿大集合!ってところ。覚えているだけでも7品。しかも普通盛の量。フンギのフライ・ライスサラダ・エビのカクテル・スモークサーモン・モッツアレラチーズとハム・ムール貝のオーブン焼き・ズッキーニ&パプリカ&茄子のグリル焼きケイパー添え。とても我が家族だけでは食べきれない。新婚カップルさんとお互い注文した料理をシェアして頂く。新婚カップルさんからはムール貝のショートパスタと牛肉のステーキ。どれもこれもおいしい。
それに我らが注文したスパゲティポモロードにボンゴレスパゲティ、フンギノクリームパスタ。ナッツもベリーも久しぶりの日本人の方と会話が弾んだディナータイムなので、遅い時間でもパクパク食べてくれた。さらに、近くにいたイタリア人の小さな男の子とベリーが仲良くなってしまい、二人でハグハグ♥
とても楽しいディナータイム。それにしても、よく食べたなぁ~。さらにデザートにチョコトリフまで平らげてしまいました。帰ったら、洗濯物干しが待っている・・・
≪ vol.17 へつづく ≫