イタリアドライブ アルベロベッロからサンマリノへ ホテルティターノ

子連れイタリアレンタカードライブ vol.18

2015.08.09

alberobello   —–    san marino  630km (6h)

12:30 旅も大詰めにやって来た。これからアルベロベッロを出て、アドリア海沿いをサンマリノまで一気にドライブ!どこにも立ち寄らず、順調に行けば6時間だけど、8時間は見たほうがいい。

アルベロベッロの旧市街地からしばらくはのどかなトゥルリが点在するオリーブ畑の農村地帯を走る。倉庫らしき建物までトゥルリ!作りかけのようなトゥルリ。アルベロベッロは本当にトゥルリだらけ。Highway

高速道路が出てくると、ここから本腰ドライブ。ダーリンに長距離運転を頑張ってもらいましょう。すぐにアドリア海が見えてくる。アドリア海を車窓の風景にドライブ。

アドリア海

途中、ランチ休憩。みーこの大好きなドーナツと大きなピザを買って頬張る。

Sarni

Pizza

トイレ休憩を取りながらひたすら走ること6時間半。サンマリノに通じるインターが見えて来た。ここで一般道に入ってサンマリノまで坂道を上る。城壁に囲まれた、丘に立つ小さなサンマリノ共和国。世界で5番目に小さくて、世界最古の共和国。5本の指に入る小さな国まであともう一息。

サンマリノまであと一息

高速を降りて、少々渋滞気味のまっすぐな道。比較的平坦な道が終わると坂道。それにしてもカーブが多い。子ども達は寝ているからいいけど、酔っちゃうよぉ。

古い建物と並木道になって来た。シタデルももう少し。観光客も多くなり、車で来ない場合はロープウェイを使って下の町からサンマリノ手前まで来れるようだ。サンマリノ共和国

20:00 賑やかになると石畳の道に出て来た。ホテルまではすぐそこ。ホテル手前までは広めの石畳だけど、ホテルまで来るとなかなかの狭い道。なので、みーこだけ車から降りていつものようにフロントへ。どうやら車はシタデルの門入り口にあたる広場に駐車。荷物だけ降ろさせてもらって、一度広場まで。ホテル手前の広場から

車から降りて、シタデルの壁から周辺を見渡す。さすがに丘の上に立っているだけあって眺めは抜群!

サンマリノからの展望

ホテルでチェックインを済ませて、部屋に入る。小さめの部屋だけど、中世を思わせる木枠と木製の雨戸があって、そこから下を覗く風景は裏道。なんだか、中世にタイムスリップした気分。

ホテルティターノ

今夜のディナーはこのホテルの上階にあるリストランテに決定。21:30と遅めの予約をして、少々町を歩いてみよう。日が落ち始めてだんだん夜になっていく。それでもホテル向かいのお店はまだ開いていたりして、賑わっている。フェラーリが壁一面に飾ってあるお店や、カバン専門店、巨大ヌーテラがディスプレイされているお店などなど。気になったお店にちょっと足を踏み入れてみる。サンマリノは消費税0だから買い物天国。ともなれば、買い物せずにはいられない。イタリアで買うなら、ここで買おう。

ホテルのリストランテ

明日ベネチアに行くにもかかわらず、気になってしまったものは、ベネチアガラス。ベネチアガラスの置物。€7~と、とってもお得。(同じ物をベネチアで買うよりもはるかに安かった!)手作りなので、同じ花でも一つ一つの色合いや大きさ、風合いが違うので、よーく比べてお気に入りを探す。グラスも素敵なので、一緒に買ってしまおう。サンマリノでベネチアガラスの買い物をするとは思っていなかったけど、ベネチアの方が広くいっぱい歩かなければならないので、このコンパクトに収まっているサンマリノで買うのは得策かも。そこらのお土産と同じレベルなら、安く手に入ります。

夜の町だんだん周りも暗くなり、すっかり夜。シタデルの中心までやって来たと思ったら、「虫がいるぅ~。この虫なぁに??」とベリー。この暗い中、ジィーっと石畳の上を見ている。「どれ~???いいよ、虫なんてぇ~」と返事を返すも気になって見てみると・・・・・・・オレンジ色の薄暗い光の中、ベリーが見つけた虫とはーーーーーーーーーーーーーーーサソリだぁーーーーーーーーーーーーー

初めて見るサソリ!日本ではお目にかからないだけに、みーこもダーリンもびっくり!後ろから来た観光客も「Oh———-scorpion!!!!!!」

みんなびっくりだ。刺されたら大変!ベリーが手を出さなくてよかった。どうやらこの辺では当たり前のようで、『靴を履く前にサソリがいないか確かめなさい。』と言う言い伝えがあるくらいのようだが、まそれにしもびっくりだ。

夜の風景

すっかり暗くなってしまったサンマリノ。ディナーの時間も近づいて来たのでホテルへ戻る。街頭で灯されたサンマリノの町は静まり返って幻想的。ショップや飲食店が集まる通りはまだまだ賑わっているけど、路地は人気がなく静か。

サンマリノ街並み

今夜のディナーは昨夜に続いて期待ができる。いやいや、昨夜は庶民的だったけど、今夜はちょっと気取った気分。料理もコース。キッズコースもある。ミートスパゲティにミラノ風かつ。これなら子供たちも喜んで食べれるぞ。

ミラノ風かつレツ

まず初めにアンティパスト。クスクスとなす、オリーブのミックス。これは我が家では好き嫌いに分かれるところ。残念、みーこだけが気に入った味。

クスクスのアンティパスト

みーこが選んだ前菜は、ほうれん草と柑橘、パルメジャーノチーズと松の実のサラダ。期待通りで、さっぱりとそれでもってコクのある一品。

ルッコラサラダ

ダーリンが選んだ前菜はパルマハム、チェリートマトとチーズ風味のスナック添え。しっかりしているハムの味に、さらに濃い味のチーズスナック。このチーズスナックはベリーとどんぐりに大好評。生ハムメインのパスタはバジルを練りこんだラビオリ、リコッタチーズ入りのトマトソース掛け。ラビオリもう一皿は、ほうれん草とトリフ、ペコリーノチーズのタルアッテレ。どちらも申し分ない味。手の込んだパスタ料理に大満足。

タリアッタレ

デザートはワイングラス入りのマスカルポーネチーズのチョコレートソース掛け。びっくりワイングラス入り。パフェのようで食べごたえあり。お腹いっぱいなのに平らげてしまった。

マスカルポーネ

ちょうど、テーブル席の目の前が隣の庁舎。まるでお城じゃなけど、ライトアップと庁舎の上に掲げられた時計がシンデレラ城のように見えて、ナッツとベリーに「ほら、シンデレラ城だよ。」と言うと、ベリーがその気になってしまう。食事を終えて、ベリーのリクエストに応えて庁舎まで。みーことベリーだけ庁舎の入り口まで行き「ここでシンデレラが踊っているよ。でもそろそろ帰らないと魔法が消えるよ。」といい、写真を撮って納得してもらった。

シンデレラ城

≪ vol.19へつづく ≫

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世界遺産の町 アルベロベッロ歩き

子連れイタリアレンタカードライブ vol.18

2015.08.09

7:15  少し早く起きて、洗濯物のお片付け。キッチンがあるので、レトルトご飯を温めておにぎりを作る。冷蔵庫の中には無料のジュース、テーブルの上にもスナックタイプのクロワッサンやデニッシュパンがあるので、これらで軽く朝食。

やっぱり人気が高いのは、日本から持ってきたレンジでチンのレトルトご飯の

入り口からは燦々と日差しが差し込んでくる。今日も暑いんだろうな。でも石造りのトゥルリの中は涼しい。石造りの家は素晴らしい!!足元もタイル張りで裸足でひんやり。

軽い食事を終えたら、トゥルリの街並みを見に行こう。部屋にあった町の地図を頼りに散策。昨夜のリストランテは静まり返っていて、シャッターが下りている。昨夜は外観をよく見ないで入ってしまったけど、よくよく見るとメニュが張ってある。本当に安くて美味しいお店だったなぁ。

リストランテ

メニュ

地図を頼って歩いて行くけど、結構入り組んでいて、地図を見ても迷ってしまう。

リストランテから離れると、トゥルリの群れが増えてきた。

民家のトゥルリ

でもなんだか、写真で見たような、観光スポットとしての光景ではない。ごくごく普通の民家として使われているようだ。ところどころに『シーズンハウス』と言うような小さなサインが掲げれている。我らが泊まったような宿泊用のトゥルリだ。そんな、宿泊トゥルリから、チェックアウトする旅行客がいるくらいで、時々見かける地元の人以外はだれもいない。とっても静か。

住宅街

どうやら、目的のトゥルリ集落とは違っているよう…どうして道を間違えたんだろう???もちろん、ダーリンとナッツからはブーイングが飛んでくる。「やっぱり、みーこってもんだよ!」そう、地図を持って指図した私が悪い…「地図も読めないんだから!」と言われる始末。

トゥルリ脇道

そろそろ部屋に帰ろう。カギを引き渡す約束の時間になってしまう。偶然帰り途中に見つけたスーパーが既に開店しているので、今日のドライブの友のサラダやスナックを買っていこう。

9:30 部屋に戻って、荷造り。約束の時間より、少し早くオーナーのおばさんと娘さんがやって来た。思っていたようなトゥルリ集落にたどり着けなかった事を話すと、娘さんが案内してくれることに。本当に助かります。

10:00 車はこのまま部屋の前に置いて歩いて行く。さっき来た道…一つ曲がる道を間違えていたらしい…すると、あっけなく、あの有名なアルベロベッロの光景が目の前に広がった。ここで娘さんとさよなら。本当にありがとう!

さぁ、アルベロベッロ散策を開始。すでに観光客で賑わっているアルベロベッロの旧市街地。ただただ真っ白な白壁と、薄い灰色のトンガリオ屋根。8月の眩しい太陽の日差しが白壁に跳ね返って、眩しいばかりのアルベロベッロ。

アルベロベッロ

通りの両脇にはお土産屋さん。トゥルリのミニチュアや、トゥルリの刺しゅう入りのリンネ、竹細工のおもちゃなどなど見ていて楽しい雑貨達がみーこを誘惑してくる。

土産屋

坂道になっている通りを上っていく。真っ白の壁に這うブーゲンビリアの花。白と緑とビビッドカラーのピンク。エノティカの前にはブドウ棚。白壁が植物の色を引き立たせている。

エノティカ

すると、同じようなお土産屋さんの中に「ようこのお店」と日本語がある。ここは昨夜リストランテで一緒だった新婚カップルが話をしていたお店だ。せっかくだからちょっと入ってみよう。

中に置いてあるお土産はどこと変わらない商品ばかり。奥まで行くと、店主のようこさんがいた。「こんにちは」と話をすると、目の前にある食品の試食をさせてくれた。トリフの瓶詰に、クッキー、トマトやオリーブなどのペースト。それにワイン。これだけ、試食を勧められると買わざる得ない。でも、パターや卵を使わないクッキーのような固いお菓子はばらまきお土産にもってこい!子どものおやつにもヘルシーだ。

すると「その階段を上って、屋根の上に行けますよ。」と案内してくれた。トゥルリの屋根を間近で見れるチャンスは今しかない!喜んで階段を上ってみる。

すると、目の前に尖がり屋根。手で感触を確かめる。景色も楽しい。通りを歩く人を上から眺められた。

屋根

階段を下りて、再び店内へ。「そちらの部屋は、ベッドルームで、あちらの部屋はキッチンよ。パンを焼くの。」といろいろ普段の生活のことも話してくれるようこさん。ベッドルームはガラス張でお店からも見れるようになっている。さすが、家を隠さない、オープンなヨーロピアンの文化。もちろん、人に見られてもいいように、きちんと整っている。見習いたい。

ようこさん自身まさか、このアルベロベッロに嫁ぐとは思ってもいなかったようで、嫁いだ頃はまだ世界遺産に認定されていなかったので静かな町だったようだ。それが世界遺産になってからは観光客で賑わうようになった。「よくぞ発掘してくれました((笑)」と言っていました。

ようこさんのお店で買い物を済ませて、もうしばらくだけ坂道を上ってみる。植物が栽培されていると、さらに絵になるアルベロベッロ。

花と白壁

とても素敵な町だけど、あまりゆっくりもしていられない。これから600kmのロングドライブが待っている。ここらで引き返そう。帰りは下り坂なので楽々。

食品も多いアルベロベッロ。もう少しワインを買い足そう。昨夜食べたショートパスタも美味しかったので、これも一緒に買っていこう。次に入った食品店は所狭しとワインやパスタ、オリーブなどの漬物、さまざまなペーストのビン詰が並んでいる。探すのは大変だけど、この陳列の術、素晴らしい♥

やばい、車までまだまだ歩いて20分はあるのに、ワインやビン類をいっぱい買ってしまった!それに、抱っこのどんぐり。重いけど、次回来れるかわからないアルベロベッロ。重い荷物を抱えて車まで歩く。

「何か買って~」と騒ぐ、ナッツとベリーに€1の竹細工の笛を買ってあげる。水鉄砲のような形をしていて、初めは何かわからなかった。しかし、笛だったとは!きれいな音色が出る竹細工の笛でした。

トゥルリについて

≪ vol.18へつづく ≫

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