プロヴァンス・リュべロンの古城ホテル

子連れ南フランス・イタリア・スイスドライブ 2013 vol.28

2013.08.12 (mon)

19:20  渋滞と寄り道が響いて予定より1時間遅れで、プロヴァンスはリュべロン地域にあるBarben の古城ホテルに到着。林を抜けて、門をくぐると、売店前にたどり着いた。おそらくのこの辺りがレセプションになるんだろう。

売店のおじいさんがショップの閉店準備をしてる。「ボン・ソワール!」と声を掛けるとフランス語と英語で返事が返ってきた。どうやら英語が通じるようだ。予約をしているので、レセプションはどこなのか、車はどこに止めればいいのか尋ねてみると、車はこの売店前でOK、そしておじいさんが案内してくれる事に。付いているぅ~!ついでにこの小さな売店が気になるので、閉店間際と言うより、もう電気も消えていて閉店だけど、覗かせてもらおう。それほど多くの商品が並んでいるわけではないけど、可愛い物で詰まっている。中には古城ホテルにちなんで、子ども用のお姫様や騎士の衣装が置いてある。ワインは3種類。赤・白・ロゼ。ディナータイムで出しているワインらしい。1本頂いておこう。ナッツが気に入ったシールブックとこの古城ホテルのネーミングの入った、でもとってもおしゃれな缶バッジをGET!

お買い物も終わって、荷物を持ってお城の中へ。おじいさんがドアを開けると・・・

目の前には、テレビの画面で見ていたお城の階段が続いている。少なくとも400年以上も前から立っているお城。特別明るい電気はなく、薄暗い。それに等身大の鎧が飾ってあるのでとっても不気味・・・目の前の20段以上もあるような階段を上る。ベリーのベビーカーは扉の所に置いて、ダーリンはスーツケースとキャリーケースを頑張って運ぶ。そして踊り場にたどり着くと・・・・また階段が続いている。結局、20段程ある階段を合計4回程上って、ようやく、日差しの下に出て来た。そこはお城のテラスと言うべきか、お庭と言うべきか。かなり階段を上って来たけど、ここが地上一階と思わされる程の感覚。でも下を覗いて見れば、ここはお城のテラス。リュべロンののどかな風景を一望できます。

19:45おじいさんが8時になったらここに戻って来て、ウェルカムドリンクを飲もうと誘ってくれた。時間まで15分。このテラスからさらにもう一度階段を上って、お部屋に進む。外の明るさから一転、再び薄暗い室内に入る。扉を開けると、ホールと言うべき広間。何十畳あるんだろう???とにかく広い。壁に調度品や絵画が飾らている。そして、調度品の中に紛れて、等身大のリアルな赤ちゃんの人形がベビーベッドや歩行器の中に飾られている。白い衣装を着て。まだ外の光が差し込んでいる時間帯だからいいけれど、真っ暗な夜に初めてお目にかかれば、超不気味!あまりじっくり見たくないので、部屋に入ろう。

渡された部屋の鍵は年期の入った重い鍵。ハリーポッターで出てきそうな鍵。ベッドルームまでの部屋の通路を抜けてあるベッドルームは、夢のベッドルーム。ベッドの周りに置かれている家具も歴史を感じさせてくれる高貴な家具。机に椅子、チェストに1人掛けのソファー。そして、冬ならホッとする暖炉。

ベッドルームの奥にはバスルーム。このバスルームだけでも20畳は軽々ある!バスタブがあるけれど、部屋が広すぎて、入浴していても落ち着かない感じがする。そして、さらに奥にトイレがある。

ただただ広い本日のゲストルーム。掃除が大変だなぁ~と主婦ながらの感想を持ってしまう。部屋に感動しているとあっという間に約束の8時になってしまった。

20:00 重い鍵で部屋の扉を閉めて、階段を降りて約束のテラスに戻る。テラスに置かれた、ローテーブルの上にはウエルカムドリンクの準備と、スナックが用意されている。ウエルカムドリンクの種類も、赤・白・ロゼ・スパークリングなど5種類程用意されいて、子ども用にオレンジジュースも準備されている。どれがいい?と聞かれたので、まずはスパークリングを頂こう。薄い薄くトーストされたブリオッシュの上にオリーブペーストとダチョウのパテが塗られているカナッペをつまみに頂く。美味しい!自家製のガスパッチョも勧められた。でも、これ、苦手なんです・・・ごめんなさい。ナッツとベリーもこのカナッペが気に入ったらしく、口にしていた。

英語が堪能なおじいさん。どうやらおじいさんの家族がこのお城を所有していて、1日数組の宿泊客を泊めているとの事。4歳のお孫さんもいるから、テラスには三輪車や幼児用の車がある。もちろん、ナッツとベリーはお借りして遊んでいた。ナッツとベリーが喜んで遊んでいる間、みーことダーリンはワインを飲みながら、おじいさんとおしゃべり。

夕日もだいぶ傾いて来て、リュべロンの山に日が入ろうとしている。これはシャッターチャンスだ!こんなに美しい夕日はなかなかお目にかかれない。周りより高い城内のテラスから眺める夕日は、リュべロンの夕日をひとり占めしている気分になった。

20:30 そろそろディナータイム。このままテラスからダイニングルームに案内される。ダイニングルームに入ると、これまたびっくり!本当に中世の貴族のダイニングテーブルに招待されたかのよう!ダイニングルーム中に金色の鍋が飾られている。部屋には明るい蛍光灯などはない。ろうそくの光がゆらゆら揺れているけれど、ろうそくの光がこれらの金色の鍋に反射して部屋中がキラキラしている。

大きなダイニングテーブルに着いてお料理が運ばれてくるのを待とう。ロゼワインを注いでもらい、パンを食べながら、1つ目のお料理、前菜が来るのを待とう。ナッツやベリーにしてみればこのパンで十分かな?前菜はフォアグラのテリーヌ。これでもと言うほどのボリュームがある。全部食べたら、こっちがフォアグラになってしまいそう。こってりしているのでワインによく合う。

適度に頂いたら、メインのお魚が運ばれて来た。スズキか何かの魚(地中海風魚のソテー)のソテーにライスと野菜が添えられていて、バターソースのようで甘酸っぱいソースがかかっている。野菜はカレー風味。魚好きには嬉しい料理。辛口の白ワインでもいいかなってところだけど、ロゼでもOK.大きなダイニングテーブルにはみーこ達だけ。もう2人分のテーブルセッティングがされているけど、どうやら来ないらしい。家族団欒のディナー。隣のキッチンではこのお城に住む一家が夕食中。ドアからは普通の電気の明かりがこぼれてくる。みーこ達のダイニングは中世にタイムスリップだけど、ドアの向こうは現代。ドラえもんのどこでもドアのよう。時々、ナッツと同じくらいの男の子とペットの犬が見える。

メインの後はチーズの盛り合わせとデザート。チーズは青カビ、白カビ、独特な臭みのあるチーズ。日本人にしてみれば半端ない量。一皿分が3~4人前。さすがフランス。たっぷりのボリュームでもてなしてくれる。子どもにはキリリのクリームチーズ。

デザートはフォンダンショコラとキャラメルアイスとマカロン。それとコーヒー。こちらは手頃なボリュームだけど、ショコラはとっても濃厚。マカロンも甘すぎないまでの甘さでお料理を締めくくる事ができました。

21:45 ダイニングルームから部屋に戻る頃には外はすっかり真っ暗になっていました。

部屋に戻って、机の上で日記を付けたり、片付けたりしているとすっかり眠くなって来た。今夜はこのフカフカのベッドでおやすみだ。

23:30 おやすみなさい~

 vol.29  リュべロンのBarben古城の探検 へつづく】

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