スペイン・ドライブ ~闘牛場~ vol.30

2011.07.10   [ 6日目 闘牛観戦]

20.:30 場内は大勢の人で大賑わい。観客席手前でベビーカーを預けて席へ。観客席は石段に番号が掘られただけの簡単な席。2時間ずっと座っていると ちょっと キツイかも・・・。だから クッションを売っているのか、貸しているのか たくさんのクッションを持ったおじさんがいる。

前に座っているスペイン人は 闘牛観戦になれているみたい。だって、ハムやチーズが入ったタッパに パンが入った袋を持参して、ここでサンドウィッチを作って食べている。その隣の人達は、クーラーボボックスにぎっしりビール! 外の売店は確かに高かったから、持参は大正解!みーこ達も 始まるまで 露店で買ったナッツやおせんべいをぽりぽり 

まだかまだかと待っていると 空が夕焼けになりかけて 場内に騎士と馬が登場!観客も大盛り上がり。そして いざ闘牛開始!

まずはピカドールと呼ばれる槍を持った騎士が馬に乗って登場。馬もご立派な鎧を身につけているけれど やっぱり牛の角にはかなわない。中には牛の角に刺されてしまった馬もいました。そんな馬を見てしまったナッツは「お馬さんかわいそう。早く お家に帰って カットバンを張らないとねぇ~」といたわりの言葉。

みーこも まさかこんな残酷な場面に出くわすとは思ってもいなく、 今日ここに来るまで闘牛で牛が殺されることも知らなかった。布を持った闘牛士(マタドール)が 牛を避けるのを競うとばかりと思っていましたが、大間違いでした。

ピカドールの次は、バンデリーリョと呼ばれるお飾りのついた短い槍を 牛に刺します。視力の悪いみーこが 遠くから見ていると ただ背中に飾りが付いたようにしか見えない。でも、視力のいいナッツには その飾りの下から血が出ているのが 見えるらしい。「ねぇ~ママ、牛さんから血が出ているよ。」と言われてやっぱりあれは ただの飾りでなく 槍であったと判明。

そして マタドールの登場。よくお目にする 赤いマントを翻す場面です。観客は「オレー!」と陽気な歓声を上げて 剣で牛を仕留めるのを待っています。でも みーこはもうギブアップ!かわいそうな牛たち。一発で仕留められれば まだいいのですが 急所を外すと牛は痛みもがきます。だからこそ 一発で仕留められるパラドールがすばらしいとか・・・

2時間近くも石段に座っていると疲れてくる。ナッツも眠い・・・お腹も重くて、去ってしまった後ろの階段に寄りかかっていると、前に座っていたおばちゃんが使わなくなったクッションを差し出してくれました。「結構です。大丈夫ですよ。」と一旦は断ったけど、「大丈夫だから~、使って~。」とばかりに2つも貸してくれました。本当にありがとうございます。

22:30 この日の大鳥を務めたのは女性のマタドール。途中にも出場し、そのときは一発で仕留められなかったので、大ブーイングが起こっていたけれど、最後は奇麗に仕留められたので大喝采がうずめきます。

23:00 ベビーカーを手にして 外に出るとなんだか人がいっぱい集まっている。カメラを手にしている。すると先程の女性マタドールが馬に乗って登場!有名人を待ち受ける光景さながらです。スペイン人にとってマタドールは 立派な有名人のようです。

それにしても この日 2時間の間に 6頭の牛が天に召されました・・・日本人のみーこには想像を絶する体験でした。もちろんナッツにも・・・幸い、牛が仕留められる瞬間と 死んだ牛を引きずって運ぶ場面は、前の観客が総立ちで見えなかったので目にしなくで済みました。闘牛・・・ちょっと残酷です・・・

vol.31 へつづく】

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