モントルー・シオン城を越えて アルプスの酸素レザンへ

子連れ南フランス・イタリア・スイスドライブ vol.10

2013.08.08 (thu)

リヴァ ⇒ レザン 48km 45min

リヴァ ⇒ モントルー 12km 20min

15:45  リヴァのぶどう畑からはみーこが運転。ワインが入ったダーリンは助手席で夢の中。後ろのシートのナッツ&ベリーも夢の中。まずはリヴァからレマン湖沿いの一般道を走って行く。雨が降っているけれど、広い道なので走りやすい。vevey(ヴェヴェイ)に入ると、少し渋滞。案外大きな町でした。信号やバスがあったりするので、なかなか前に進まない。

そして、このヴェヴェイを過ぎて、5km東に行くとモントルーの大きな街。ここでダーリンがふと起きて、「あれ、この街にはカジノがある!」って。カジノには鼻が利くようだ。モントルーのショッピングストリートも賑わっている。宿泊地候補として、ローザンヌと迷った街だけはあります。

さらに少し進むとレマン湖畔に建つシヨン城。モントルーの中心地から離れているので、お店のあまりない国道沿いには縦列駐車がズラリ!どこか空いていたら、駐車して写真を撮りたいけど・・・隙間がないので、ドライブしながら撮影!お城の一部は修復中でシートがされていた。丸みを帯びた、背の低いお城。ドイツやフランスのような壮大なお城とは違って、ちょこっとかわいいお城のシヨン。

シヨン城を過ぎると、Leysin の分岐表札が出て来た。いよいよ Leysin に行こう。分岐を過ぎると一気に山道。次第にピンカーブが激しい坂道になる。でも制限速度は40kmや50kmではなかった。夢中になって運転していたけど、少なくとも60km。みんなビュンビュン飛ばしている。こっちは初めてだし、日本の山道ではこんなにスピード出さないよ。道は狭くはないけど、広くもない。マニュアル車なので、坂道でカーブが激しいとスピードを少し落とすと、次の直線でスピードを出すにはシフトチェンジをタイミングよくこなさなければならない。シフトチェンジを忘れると・・・スピードがどんどん落ちて・・・後続車に迷惑なんて事にも!それにしても10分以上走っても、まだ着かないレザン。地図上ではモントルーから近いからもう着いてもいいはず。ただひたすら、山道を登るのみ。ただ事前に「レザンに来るまでの道は山道で、引き返したくなるけど、頑張って上って来てください。」と言われていたので、信じて上って行こう。

そろそろピンカーブドライブも怖くなって来たので、ダーリンに任せよう。ダーリンと交替して、5分程過ぎると、民家が現れ始めた。何故こんなところに民家が???と思ってしまう。こんな山道を上り詰めたところに町があるんだろう。

“ oxygene des Alpes ”と言う旗があちらこちらに掲げてある。その名も、「アルプスの酸素」!ここの酸素で病気を治そうと言うらしい。レザンの町には駅もあり、この駅から山の麓のモントルーまで15分程で行けるらしい。でも電車も斜めになるようです。駅周辺にはスーパーやお土産屋さん、カフェやレストランが一通りそろっている。レザンって・・・こんな山奥(?)だけどしっかりした町だ!

16:30 そしてこの町の中心からまだ上った所にスクールがあるらしいけど、ナビは何もない道で終了してしまった・・・どこにスクールがあるんだぁ~??この道の先は何もなさそうなので引き返そう。引き返したすぐ下に学校発見。ここだ!と思って玄関前に車を入れると、「ここは進入禁止よ。」って先生らしき女性に注意されてしまった。「日本人の友人に会いに来たんですけど、」って言うと、「それならここではなくて、あっちよ。」って教えてくれた。

教えてくれた方に車を走らせると、スクールらしき建物が一つ。でもなんだか静か。玄関前に車を置いて中を見ても真っ暗・・・なんだか気味が悪い・・・って思っていると突然、玄関から3つほど隣の窓が開き「何しているの?」っと言うようなフランス語が聞こえて来た。「日本人の通うスクールを探しているんですけど・・・」と言うと「ここには5つあって、どの学年かしら?」と言っている様子。「A HIGH SCHOOL STUDENT」って答えると、「あっちの方よ。」って教えてくれた。このレザンにはインターナショナルスクールが数軒あるようだ。

そして再び町の中心部に戻ってしまった。誰かに尋ねよう。すると、日本人らしき男女が話をしている。耳を澄ますと_____日本語だ!きっと彼らも学生に間違いない。すぐに車から降りて「すみません~、日本人の方ですよねぇ~?ここの日本人が通うインターナショナルスクール知っています?」って聞くと「あ、僕そうですよ。」って!ラッキー!「なら、K君って知っています?」って言うと、「あ~、今日、日本から会いに来るって言っていたみーこざん達ですね。」って!話は早い!「学校はそこのカーブを曲がって、坂を上って・・・・」

これで道は完ぺきだ!隣にいた女の子は別のスクールの子だった。このレザンにはいろいろなスクールが集まっていて、インターナショナルな町。1つだけだと思っていたら大間違い。簡単にはたどり着けないわけだ。

16:50 20分遅れで無事に到着。K君は首を長くしてエントランスの階段で待っていてくれた。この学校、セキュリティが厳しく、みーことダーリンのライセンスを受付の女性に見せてからではないと、K君は外出できない。両親でさえ、来た事のないこの町の学校。わざわざ日本から会いに来るのも珍しいお客さんです。初め厳しそうに見えた女性も、我らが子連れでバカンスの途中で立ち寄った事に笑顔を見せてくれた。

17:00 しかし外出が許されたのも6時までの1時間。この後学校での集まりがあるので早く戻らなければならない。近くのカフェかレストランに入っておしゃべりをしよう。ちょうど雨も再び降って来た。この日のこの時間、開いていたはイタリアンレストラン。5人で入店して喜び顔のお店のおじさん。でもお茶だけだったので、なんだかがっかりした様子。ごめんなさい・・・夏だけど寒いので、ホットドリンクがいい。ナッツはホットチョコレート。みーこはカプチーノ。みーこのカプチーノはほとんどベリーに飲まれた!こんなに飲んで~!

17:50 時間はあっという間に過ぎて行った。K君を送り届けないと!ぎりぎり6時に間に合って、お別れ。おかげで、立ち寄ることのないレザンに来ることができた。確かに空気はいい。この環境で勉強ができるなんて幸せだ。雲が真正面に見える。そう、ここは標高1200m以上。夏だけど、空気はひんやり感じました。

そして、上って来たこのカープの多い山道を下る。この下り坂で・・・「お腹が気持ち悪いよ~!」ってナッツ!さっきのホットチョコレートが効いているのか?車酔いが始まった・・・

【 vol.11  恐怖のシャモ二ー・モンブラン につづく 】

子連れ南フランス・イタリア・スイスドライブ へつづく