オルヴィエートの朝と旧市街地散策

アルプス越え イタリア・ドイツ・スイスドライブ vol.22

2012.08.24  [ 4日目 オルヴィエート旧市街地 ]

7:00 ホテル ラ バディア(Hotel La Badia Di Orvieto)の朝はとっても美しい。部屋の窓に射しこむ朝日は眩しい。そして外に出ると、朝の涼しい空気が新鮮。昨夜泊まった部屋のある建物の脇から対丘の旧市街地オルヴィエートが額の中絵のように見える。朝日に照らされて立派に立っている旧市街地。

ホテル ラ バディア(Hotel La Badia Di Orvieto)の外壁は茶色いレンガ造り。それに映えるように濃緑と紅色のベゴニア。キラキラ光る木々の葉。

朝食会場は昨夜食事したテラスではなく室内のダイニングルーム。だれもいないダイニングルームにはいっぱいの朝食メニューが並べれている。パンにヨーグルトにフルーツ、ジュース。どれも美味しそうで迷ってしまう。そのなかでもクロワッサンは格別!!お腹一杯でももう一個、カプチーノと一緒にぺロりと食べてしまった!

お部屋に戻ってゆっくりしよう。いつもなら〝即チェックアウト″と言うところだけど、こんなに広くてタイムスリップしたようなお部屋。ナッツも喜んでいるのでチェックアウトぎりぎりまでここにステイしよう。ナッツ&ベリー&ダーリン3人ベビーコットの中でお風呂ごっこして仲良く遊んでいる!

10:00 チェックアウトの時間が来たので、対丘の旧市街地に行こう。城壁の丘の下をぐるりと回って行くと、ありました、公共駐車場。スペインのトレドと似ている。オルヴィエートは階段もしくはエレベーターで丘の上まで行きます。(トレドはエスカレーターでした。)ベリーのベビーカーがあるのでエレベーターを利用します。

エレベーターのドアが開くとそこには古い佇まい。まだ開店前のリストランテの店先の掃除をするおじさん。小道は人気がなく静か。

中心と思われる方向に向かってゆっくり10分程歩くと、賑やかになって来た。市庁舎前の広場では小さなマーケットが開かれている。手作りの革製バッグや壁掛けの絵画、アクセサリーや洋服など様々な手芸品が売られています。周りのお店も開店しているので、ちょっと覗いてみる。ついついショッピング。

マーケット前のお店のテイストがすっかり気に入って買い込んでしまったけど、よくみると道の先に両脇にお店が並んでいる。あっちもこっちも気になる  、気になる。この後ローマに行くけれど、今日はここオルヴィエートを満喫して行こう。夜までにローマに到着すればOK!勝手にスケジュール調整が利くのも自由気ままな旅の醍醐味。

小さな町だけど、ワイン屋、服屋、雑貨、バール、この通りにはいろいろなお店が並んでいます。ワインショップでいろいろ試飲させてもらって、お土産用のワインを購入。さらにすぐ隣のワイン屋でもまたまたワインを購入。ベビーカーのかごが重くなった!

なんだかんだですでに正午過ぎ。周りはランチタイム突入の雰囲気。お店がどんどんCLOSEして行く。我らもランチタイムにしよう。小さな中庭で食事が取れるレストランを発見。ここにしよう。あまり広くないスペースに3テーブルだけ置かれたキッチン裏の中庭。キッチンからは調理器具がカタカタいう音と、話し声が聞こえてきて賑やか。レストラン内にはいくつもテーブル席があって、数組お客さんがいたけれど、かなり離れているのでゆったり食事ができそう ❀ しばらくして隣席に老夫婦がやって来た。

サラダとスモールサイズのピザ、パスタは各自スモールサイズで注文。ナッツはいつもの(毎回!)ポモロード、ダーリンはぺペロンチーノ、みーこはアマトリチャ‐ナ。そして白ワインをグラスで注文。すぐにパンとワインが運ばれてきたけれど、サラダもピザもやってこない。キッチンからは愉快な笑い声も聞こえてくるけど・・・お隣のピザはやって来ているのに・・・

おまけにこの中庭は蚊の住処!みーこもナッツも刺されてかゆい!かゆい!テーブルの向こうに香取線香が置かれていたので、席のそばに置くけれど、これで蚊から逃れるかなぁ~?

ナッツ&ベリーも飽きてきているので、ちょっと通りに出て散歩しよう。数十分前まで開店していたお店もシャッターを閉めている。そしてレストランやカフェのテラスはお客さんでいっぱい。これぞヨーロッパの昼食時の商店街。お店の方も昼休みはしっかり休むのがヨーロッパ流。

まだランチタイムに入っていない手芸店を発見。ナッツの幼稚園用具の手作りに使うレースを買って行こう。メートル売りなので、片言のイタリア語とジェスチャーでお買い物。するとダーリンから電話。「料理が運ばれてきているから早くぅ!」って!

レストランから離れた手芸店だったので走って戻ると、ダーリンはすでに半分近く食べていた。「出て行ってしばらくして料理が運ばれて来たんだよ!なかなか戻って来ないんだもん!冷めてるよ!」タイミングが悪かったなぁ。

それにしてもスモールサイズで注文したパスタ。日本の3倍はあるけど、これってピッコロ???ピザだって、普通のMサイズより大きいよね???とりあえず頂きますか。サラダもオリーブとチーズがたっぷり!オリーブ好きのナッツは大喜び。そして大人顔負けで通常の3倍近くあるパスタを半分以上も食べるナッツ。本当にパスタが好きなのです。

みーこも頑張って8割は食べて、そしてピザ。ピザも美味しいけど、そろそろお腹も限界ですねぇ~ ダーリンはパスタを食べきりました。サラダはオーリブが多過ぎて・・・お会計でレシートを見るとパスタは普通サイズでした。(1品約€10、ピッコロは約€5)店員さん間違えっちゃったのね・・・イタリアの中でもかなりボリュームのあるお店です。ピザはピッコロサイズで我ら日本人には普通サイズ。ということは、このお店の普通サイズのピザはどんだけ大きいのかなぁ~?それにしてもよく食べました。

お店を出て駐車場へ戻る道はさっき通った道。マーケットが開かれていた広場もすでに店じまいで静まり帰っている。それにみーこが気に入って入り浸っていたお店も昼休み中。良かった!先に買い物しておいて。ヨーロッパでは昼休みがあるのでショッピング時間は要注意!

それにしても駐車場への裏道はどこだっけ???迷子だぁ!すると「ドゥオーモに行こう!」とダーリン。再び暑い日差しの下を駐車場とは反対方向に歩いて行く。裏道で何もない。静かな住宅街。家先には赤やピンク、紫などお花がきれいに飾られています。素朴な風景を見るだけでも楽しい裏道散策。こんな素敵な中世の町に住んでいるなんて、憧れる。それにしても喉もカラカラ。少しでも日陰を求めて歩く、歩く。

そして道の先に見えてきたドゥオーモの壁画。ピンクや水色など淡い色使いのきらびやかな壁画。近づくにつれて大きくなってくる。

そして道が開けると、どーーんっとドゥオーモが立っていた!来た甲斐有、見る甲斐有のドゥオーモ。

4人の写真を撮ってもらおう。イギリスから旅行しているというお爺さんにお願いすると「私はねぇ~」と一緒に旅行に来ている家族を紹介してくれた。息子さんはみーこ達と同年代でイギリスでスタジオを経営しているという実業家。気さくなイギリス紳士でした。

ドゥオーモ前のお土産屋さんに入ると全品半額セール!!みーこのコレクションのミニチュアハウスをget!またベビーカーのかごが重くなった。

目的はだいたい済んだよね。迷子になった駐車場に戻ろう。喉はすっかりカラカラだけど、この住宅街の裏道にはカフェもバールもない。車に乗るまで我慢。

運よく駐車場へのエレベータにすんなり辿りつけたので、車まではあと少し。車に乗ったらすぐにドリンクを求めよう!(普通の人ならボトルを持ち歩くんですけどねぇ~)

《 vol.23  8月のローマ ヴェネト通り へつづく 》

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